株式会社imG(イムジー)の子育て学校が運営する「空塾」(そらじゅく)は
その子の人生にがっつりと関わり深い信頼と絆を育てる学びの場です
子育て学校内にて学習支援を軸に置きながら、
その場で起こる偶然や予期せぬ出来事をとても大切にしています。
一見すると些細な出来事が、深い教訓や感動をもたらすこともあるからです
こちらのブログは
先生と生徒のお話になります。
今は諦める事を教えない
「子育て学校」には、子育てに深い絶望を抱えたご家族がこられることがあります。
私には、一つの強い決意があります。それは、これ以上ご家族に「諦める事をさせない」です
ご家族はここに辿り着くまでに、どれ程のことを諦めてこられたのかと思うと、胸が痛むからです。
あるご家族は「お子さんに“お母さん”と呼ばれることは、もうないでしょう」と言われました。
そのお子さんはまだ3歳でした。子どもたちの成長において無理な事はないと考えています
子どもの成長に必要なのは誰かと共に過ごす温かな時間やプロセスです
何かを達成するための方法は一人ひとり違います。
今は難しくても、少しずつ成長を実感できる瞬間が必ず訪れます。
そして彼は幼児期に「おかあさん」と発語が出てくるようになりました。
しかしながら彼には「就学時健康診断」のお知らせが届くことはありませんでした
発達障害・子育て中のご家族への諦めは消える事がありません。
地域の学校へ行きたいと願っても
次は「小学校入学への諦め」がやってきます。
そして「プール開きへの諦め」
次は遠足、林間、修学旅行 続々と諦めがやってきます。
こうやって迷惑かけるんだから支援学校でなきゃダメなのよ
こんな声まで受け止めなければなりません。
子育ての選択肢は色々ある
支援学校も必要な場所です。たしかに、支援学校で自立を目指すことも大切です。
そちらで成長発達を伸ばす事も方法の1つです。
子育て学校では、共に過ごすことで初めてわかる事があると信じています。人は人の中で育ち成長するとも考えています。
地域の先生や生徒たちも、同じ空間で共に過ごすことで初めて、障害のある子どもたちが何に困っているのか
どんな能力を持っているのかを知り、感じ、そして支え合うのだと思うのです。
私たち一人ひとりの優しさや思いやりを引き出すには、
綺麗事ばかりではありません
違いのある子どもたちが同じ場所で過ごし、様々な違いを感じる時、そこには不便さや煩わしさ、
不快さが起こることもあります。それは大変なことでもあり重要な事だと思います。
違いを経験することで、自分とは違う視点やニーズを意識するようになります。
その意識は思いやりや共感、柔軟な対応力を育むきっかけとなります。
違う人たちが一緒に過ごす環境では、新しい解決策や工夫が必要になります。
その結果として多くの人にとって過ごしやすい社会が築かれていくと考えています。
だから子育て学校は、地域の学校への入学に全力を尽くしています。
学校を変えるエネルギーを持つ
6年間、地域の小学校で先生や生徒の皆さんは、彼やご家族に「できないことを諦めさせる」のではなく、
「彼ができる方法は何か?」を一緒に探し始めました。
彼が地域の学校に通うことはとても、珍しいことだったかも知れません。
しかし、そのおかげで地域全体の教育の考え方が広がり、彼に関わった人たちは
思いやりや共感、柔軟な対応力を育むことになったと確信しています。
ご家族と彼がこの地域に一つの波を起こしたと考えています。
地域の中学校への入学も当たり前ではない道ではありましたが
彼は地域の中学校へ通い始めました
入学当初はどうしたものかと思うことも沢山ありましたが
クラブに入り、スマホを持って、クラスのグループラインに入り
趣味を持ち、どんどん成長する彼を見てエネルギーをもらうばかりです。
彼が地域の中学校へ進むのも珍しい事かもしれません
やはり小学校同様、中学校の先生はじめ生徒の皆さんが
目に見えて変わってゆきます。
3年後が楽しみです。次は高校への挑戦になります。
今、考えている事
大切な事とはわかっています。また障害の大きさによっても言葉は変わってくるとは思いますが
ご家族がどこへ行っても言われる言葉があります。
「親御さんが亡くなられたらどうしますかグループホームを考えて
自分のことは自分でできるように働いて自立しなければなりません」
ご家族の不安がどんどん膨らんで就労=自立になる
勉強などよりも自立 進学よりも自立 就労するために
就労しやすい支援学校はどこ 就労に強い支援学校はどこ
働いてお金をもらう就労までのレールが引かれている安心安全な場所はどこの支援学校か
不安を少しでも拭いとるように考える。
自立とは自分のことが自分でできることだけど
この時代 この難しい時代
自分らしい生活を送れるといいなぁと思います。
障害があってもなくても、共通していて
家族以外に頼れる人がいて
楽しめる趣味、ドラムがあれば最高だったり、ダンスを踊っていれば楽しいとか。
行きつけの喫茶店があって、たい焼きを食べていれば幸せだったりご褒美にはホットドックを食べようなんて思ったり。
安心を感じる人がいて、この人は何があっても僕の味方だという人がいたり。
就労は自立の一部ではあるけれどイコールではない。
安定していることも
お金が沢山あることも 立派な仕事をしている事も
とてもとても魅力だけれど
たい焼き1匹食べて「あー幸せ」って感じるような
自分の人生が豊かであればいいなぁと考えています。
株式会社imGについて
2000年4月に個人塾からスタートしました。
「子どもたちが社会から孤立しないように・保護者の方が子育てを1人で抱え込まないように」を
スローガンにして【誰かと共に過ごす温かな時間が生きる下支えとなる】と考え様々な事業を運営しております。
福祉的な価値でありながら株式会社である理由は
縛られることなく与えられる資金を待つことなく
自分の想いを存分に自己実現するために
利益を追求する株式会社を設立しました。
やりたいことはまだまだ山のようにありますので
応援のほどよろしくお願いいたします。
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